会長挨拶

日本自律訓練学会第39回大会を,筑波大学(茨城県つくば市)で開催することになりました。筑波大学での開催は,本学会の名誉理事長である佐々木雄二先生が,1985年に第8回大会を開催して以来31年ぶりとなります。多くの皆様にご参加,ご発表いただけるよう精一杯準備してまいります。会員の皆様のご協力を,宜しくお願い申し上げます。

さて,本大会は「自律訓練法の再発見」をテーマといたしました。自律訓練法は,医療や心理相談の分野に限らず,健康・教育・産業・スポーツなど、幅広い領域で80 年以上有効に活用されてきました。昨年末,産業領域ではストレスチェック制度が始まり,スポーツ領域では2020年の東京オリンピックを迎えて,心身のコンディショニングの重要性が益々注目されています。すでに,1964年の東京オリンピックにおいても成果を上げていた自律訓練法ですが,ポテンシャルはまだまだ高く,その価値を最大限に活かすことは,現在の社会的要請であると考えています。子どもから高齢者,ビジネスマンやアスリートまで,自分の心身のコンディションを整えて,健康と最適なパフォーマンスの発揮を可能にする自律訓練法の本来の価値を,参加者の皆様と共に探求したいと思います。

大会は,2016年9月16日(金曜日)〜18日(日曜日)の日程で開催されます。自律訓練法の公開入門講座,応用領域別ワークショップと交流会,実践・研究Q&A、研究発表、講演「自律訓練法による"身心"の最適化(仮)」、シンポジウム「自律訓練法の効果機序」など、多様なプログラムを企画しています。多くの皆様のご参加と研究発表を、心よりお待ちしております。

日本自律訓練学会 第39回大会会長
坂入 洋右